アマチュア無線を使った「パケット通信」の普及や高速化などの活動で知られるPacket Radio User’s Group(PRUG)は、2017年11月24日(金)と25日(土)に滋賀県甲賀市で日頃の研究成果を発表する技術コンファレンス「PARTECH 2017 Shigaraki」を開催した。参加者は「信楽MUレーダー」として知られる、京都大学生存圏研究所 信楽MU観測所も見学した。その模様を主催者から提供された写真で紹介しよう。
PRUGは勉強会「PARTECH(Packet Radio Technical Conference)」を2年ぶりに滋賀県甲賀市で開催した。初日の11月24日は京都大学生存圏研究所 信楽MU観測所(信楽MUレーダー)にて実施し、午前中に施設の見学会を行った。
初日の午後からは同所の山本 衛教授による電離層やSDRに関する特別講演と、3テーマの発表を行った。
山本教授の特別講演は「電離圏の研究」「2周波ビーコン観測」「最近のGNU Radio」の3つがテーマで、特に電離層に関しては、スポラティックE層はナトリウムなどによるイオン層が関係していそうなこと、F層が時間とともに変化している観測データなど興味深い内容だったという。
参加者はその後、宿泊先のグリーンヒルサントピアに移動して懇親会を実施、終了後も自由な討議が夜遅くまで行われた。
また翌日は甲賀市勤労青少年ホームにて6テーマの発表と、最後に京都大学元教授の橋本 弘藏氏がこれまで携わってきた研究で行った開発に関する講演が行われた。
なお、各発表者による予稿論文や発表資料は、一部を近日PRUGのWebサイトで公開される予定だ。またPRUGは毎月、東京・秋葉原でミーティングを開催しており、次回は12月9日を予定している。詳細は下記リンクを参照のこと。
●関連リンク:
・PARTECH 2017 Shigaraki(PRUG)
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