アマチュア無線や電子工作が大好きなメンバーが集い、オリジナルキット頒布や楽しみ方などの情報交換を目的に活動している「アマチュアキットクリエイターズ（AKC）」。ハムフェア2019の参加を目標に、1年間かけて準備をしてきましたというメンバー7人が製作したキット＆完成品の数々を同グループのクラブブース（C-075）で頒布を行う。なかには「基板が細かくて半田付けが難しく、自分で作っても一発で動作するのが50％程度なのでキットに移行できません」という高感度アンテナアナライザーの完成品（頒布価格10,000円）なども用意。どれも数に限りがあるので、売切れ必至になること間違いないだろう。
「アマチュアキットクリエイターズ（AKC）」のWebサイトにハムフェア出展を行う告知と頒布予定者のWebサイトへのリンクなどが掲載。「Tシャツの色を目印にお声がけください（コールサイン横の色がTシャツの色です）」と案内している
2018年に結成した「アマチュアキットクリエイターズ（AKC）」の現在のメンバーはJA6IRK、JH4VAJ、JI1PVV、JL1VNQ、JQ1SRN、7L4WVU、JR1KDAの7人。2019年7月20日（土）と7月21日（日）に大阪府池田市で開催された「第24回 関西アマチュア無線フェスティバル（KANHAM2019）」に初出展し、大きな反響を呼んだ。
そのときの参加メンバーは4人だったが、今回「ハムフェア2019」にはフルメンバーの7人がオリジナルキットや完成品を持ち寄って頒布を行うということで、フェア開場とともに現場は大混乱になるかもしれない。購入希望者はあらかじめ商品の目星をつけておいたほうがいいかもしれない。なお、お釣りがないいように協力を求めている。
ゲーム感覚でCW（縦振電鍵）の送信練習ができるキット、大人気でファンも多い「CW INVADERS」の製作者、JQ1SRN 武村氏もメンバーの1人だ。主な情報は記事下の関連リンクから、各メンバーのブログなどで得ることができる。写真付きなどで詳細がわかりやすく参考になるだろう。
hamlife.jpに届いた、ハムフェアに向けたメンバーからのコメントは以下のとおり。
アマチュアキットクリエイターズは、ハムフェア2019に出展いたします（C-075）。2018年のハムフェア終了から1年間準備を行ってまいりました。ぜひクリエーター各局の作品を見ていたければと思っております。ハムフェアでは、Tシャツの色を目印にお声がけください。（コールサイン横の色がTシャツの色です）
各クリエイターの出品作品につきましては、各クリエーターのHPでご確認ください。なお、頒布数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
ハムフェア数日前に、頒布方法に関する詳細情報やお得情報をアップいたしますので、アマチュアキットクリエイターズのHPで再度チェックををお願いします。時間内通常頒布方式、事前ネット予約方式、当日整理券発行午後お渡し方式、頒布開始午後方式、など頒布方式がメンバーによって異なりますのでかならず事前にご確認ください。
会計は各クリエーター別になっておりますので、複数クリエーターから頒布をお受けになる場合は、別々の会計をお願いします。m(_)mお手数おかけします。?
●JA6IRK
ハムフェア2019では、次のようなキットおよび組立済品を頒布予定です。
1.Frisk Keyer（4ch小型メッセージキーヤー）
FRISK BOOSTER ケースサイズの小型軽量、4ch メッセージメモリー付きキーヤーです。FT-817、818、自作機など小型のリグでの運用に最適です。部品点数も少なく簡単に完成できます。
数量限定ですが、加工済ケース付き組立済品も頒布予定です。
2.Tiny Antenna Analyzer（小型簡易型）
準備した数量が少なく、関ハムでは開館30秒で売り切れてしまいました。今回は数量を増やして頒布予定です。
小型軽量ですので、移動運用などでのアンテナの調整確認に最適です。（もしろんホームでも…）
半自動校正モード、簡易SGモード等の機能追加に加え使い勝手のソフトウェアも大幅進歩の予定です。
3.Pocke6（6m SSBハンディトランシーバー）
ハンディタイプの6m SSBトランシーバーです。部品点数は多いですが、表面実装部品は1点のみ、基本は穴挿入部品で構成されています。リード線の配線も、スピーカーと電池のみです。
今回はサンプル展示と、組立・評価していただけるOMさんに超人柱バージョンとして極少量頒布予定です。チャレンジいただける方はぜひお声がけください。
●JH4VAJ
ハムフェア2019では以下を頒布する予定です。すべてキット（部品セット）です。ぜひ、作る喜びを味わってください。
1.PCWI01 – リグ-PCインタフェース
FT8/JT65などのデジタルモードやCWの送受信をPCで行うためのインタフェースボックスです。FSKにも対応しています。
さらに、CW用のオーディオフィルタを内蔵していることも大きな特徴です。古めのオールモードモービル機などCW用のフィルタを持っていないリグでは重宝すると思います。
ほぼすべての部品が基板に載ります（ワイヤ配線はスピーカだけです）。チップ部品も使用していますが、比較的大きなサイズのものを使っています。ケースもキットに含んでいます。
2.e-scope 3-in-1用プローブアダプタ
iPhone/iPadアプリ「e-scope 3-in-1」用のプローブです。e-scope 3-in-1は、オシロスコープ＋FFTアナライザ＋信号発生器を1つにまとめたオーディオ帯域用の便利な簡易測定器です。
元々はPCWI01のCWオーディオフィルタの特性測定用としてPCWI01のオプションとして作ったもので、PCWI01の中に基板が含まれています。今回のハムフェアでは、PCWI01のオプションとしてだけでなく、単体での頒布も行います。
3.TTCW02 – モールス練習機
いわゆる「モールス練習機」です。Twin-T発振回路を使用してほぼ正弦波のきれいな音が特徴です。
ほぼすべての部品が基板に載ります（ワイヤ配線はスピーカだけです）。チップ部品も若干数使用していますが、比較的大きなサイズのものを使っています。ケースもキットに含んでいます。
4.LBCK02 – LED明るさチェッカ
LEDの電流制限抵抗を決める際の便利な道具です。最近のLEDは非常に明るいので、「昔の常識」のようなものが通用しません。そのため実際に抵抗を変えて明るさをチェックするのが確実です。
本機の特徴は、抵抗値をずばり読み取れること。このためだけの道具ですが、思った以上に便利で自作派の方々に好評です。
●JI1PVV
1.CWインベーダー用C基板シールキット＆ケースキット（ハムフェア特別版）
CWインベーダーシリーズ用のケースおよび装飾シール、シールキットおよびケースキット。
2.CWインベーダー用バックライトLCDキット
バックライトにより、表示を見やすくします。
3.ケーブルセット
CWインベーダーなどのキットに使用する電池とステレオケーブル。
4.FT-857/897外部メーター（完成品）
メーター表示を拡張する。外部端子に接続しメータ表示拡張する。
5.SEA（ショートエレメントアンテナ）（完成品）
できるだけ短いエレメント（36cm）でも運用可能なように調整したアンテナ。（21～50MHzに対応）
6.SEA2（ショートエレメントアンテナ2）（完成品）
SEAを更に小さなアンテナと交換可能に改造したもの。事前予約可能。詳しくは頒布情報ページを参照。
●JL1VNQ
ハムフェア2019での頒布キット一覧（完成品や当日の製作代行受付はありません）
1.ディジタルVSWRメーター「QPM-01」
1.8M～50MHz、10W程度までの小型簡易型ディジタル通過型電力、VSWR計です。部品は電池ケース（基板に装着済みです）以外リード型で部品点数も多くなく、VNシリーズより組み立てやすいはずです。
2.ポケットサイズ モノバンドQRP CWトランシーバ「VN-xx02 series」
正式頒布前からhamlife.jpに取り上げられたこのシリーズ。さらに洗練されハムフェアでは初頒布となりました。
3.4chメッセージメモリーキーヤー「Keyer Mini-V2 Revision2 Special Version」
先日の関西アマチュア無線フェスティバルで用意したキーヤーキットです。3Dプリンタで製作したエンクロージャを同梱した特別版ですが、表面実装部品はユーザーで装着する完全キットです。（追加では用意していないので、3台のみの頒布になります）
●JQ1SRN
ハムフェア2019ではキットおよび完成品を頒布する予定です。
1.CWインベーダー（キット、完成品）
Version2になり、バックライト、LED実装などバージョンアップしてより良くなっております。ROMのバージョンも最新で解読率が上がっております。CQ誌2019年5月号と8月号でも取り上げられています。
2.WiresXマイクインターフェース（キット、完成品）
ハムフェア特別価格を設定しいます。100セット以上頒布し行き渡ってきましたので、現在の在庫がなくなり次第、頒布を終了します。最後のチャンスです。
3.10KeyCW（キットのみ）
ポケベルへの文字送信に似た仕組みで10キーを使ってCW符号を送信します。習得するまで時間がかかりますが、交信できたときは感動します。酒のつまみや脳トレにいかがでしょうか。
4.CB Marker（キットのみ）
合法CB1～8チャネルの電波を送信します。微弱電波です。CB機の受信感度比較などに如何でしょうか。
5.その他
開場のスペースに限りがあるため、すべてを持ち込むことが困難です。上記以外で気になるキットなどがございましたら事前にお知らせください。
●7L4WVU
1.50MHzAMトランシーバー（完成品のみ）
ポケットに入れてどこにでも持ち歩ける可愛いQRPトランシーバーです。性能はメーカー製におよびませんが、中波から200MHzまでの広帯域受信に加えて、電界強度計としても使える受信レベル表示、簡易バンドスコープ機能付きです。
2.アンテナアナライザー（完成品のみ）
小型軽量1～100MHzのアナライザーで高感度のためディップメーターとしても使えます。市販品のダイオード検波と異なり、シングルスーパー受信とDSPでリターンロスをdBで読み取れます。充電式でポケットに入る大きさですので移動用に最適です。
3.RFフィルターテスター（完成品のみ）
10kHz～100MHz対応で、外部パソコンなしで手軽に水晶発振器、フィルター、LC共振回路、高周波増幅器の周波数特性などの確認ができます。リターンロスブリッジをつければアンテナアナライザーとしても使えます。
●JR1KDA
ハムフェア2019では次のキット（部品セット）2点を頒布する予定です。これでArduinoの面白さを味わってください。
1.Arduino K3NG キーヤーシールド
K3NG氏が開発しているキーヤー・スケッチを簡単に試せる Arduino のシールドです。組立後、スケッチをダウンロードして、設定ファイルを変更し、コンパイル、ダウンロードすると本格的なキーヤーが動き出します。
2.ディジタル電界強度計シールド
AD8307の出力を「dBm」表示するArduinoシールドです。サポートサイトでスケッチの公開をしています。スケッチには校正モードを持たせており、SGがあれば本体表示を校正して表示精度を改善することができます。入力には10dBのアッテネーターON/OFF機能もあります。
なお、「アマチュアキットクリエイターズ（AKC）」のブース番号「C-075」は、「【ハムフェア2019】＜事前にチェック！会場内のブース配置図（暫定版）＞223団体が参加する『ハムフェア2019』企業、クラブ出展ブースの小間割りが判明」の既存記事（2019年7月25日記事）で場所の確認ができる。
●「ハムフェア2019」情報提供のお願い（このバナーをクリック！）
●関連リンク：
・ハムフェア出展（Amateur Kit Creators）
・JA6IRK＞頒布品 一覧（QRPな自作の倉庫）
・JH4VAJ＞ハムフェア2019 頒布品（カムバック組のハムライフ）
・JI1PVV＞ハムフェア2019（C-075）頒布品一覧（PVVのブログ）
・JL1VNQ＞イベント頒布情報（2019.8.15更新）（万年準備中のブログ）
・JQ1SRN＞キット頒布はこちらからです♪（プロジェクト59）
・7L4WVU＞ハムフェア 2019 手作り頒布品のお知らせ（7L4WVU 自作アマチュア無線局）
・JR1KDA＞ハムフェアでの頒布品を準備中（JR1KDA）
・Amateur Kit Creators
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