アマチュア無線局に対し、1エリア(関東管内)で「J」で始まるプリフィックスが枯渇したことから、「7」で始まるプリフィックスのコールサイン(7K/7L/7M/7N)発給を開始した日から、ちょうど30周年にあたる2020年4月23日。文字どおり、史上初の7コールサイン(通称“7コール”)をテーマにした、「7コール発給開始30周年記念局(8J17CALL)」が開局し、2020年4月23日から2021年4月22日までの1年間にわたり運用が行われる。
7コールサインの発給が始まって30周年を迎えることを記念して、7コールアマチュア無線クラブ(JS1YEY)では、一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)の後援のもとに呼出符号を7コール発給開始30周年記念局「8J17CALL」に変更し、2020年4月23日から2021年4月22日までの1年間にわたり、7コールサイン発給開始30周年の広報活動が行う。
期間中(新型コロナウィルス感染症の収束後)、1エリアを中心に移動運用や公開運用、体験臨時局の運用、さらにコンテストや各種イベントへの参加が予定されている。
同無線クラブによると、「7コールは、日本のアマチュ無線最盛期を象徴するコールサインです。1990年4月から2003年6月までの13年2か月間に、理論上258,272通りのコールサインが発給されましたが、2019年末現在の7コール生存率は、わずか6.81%となっています」と説明している。
なお、「当記念局の正式な呼出符号は『8J17CALL』ですが、1エリアのアマチュア局であること、7コールに関する記念局であることから、その意義を強調するため、広報上、『8J1-7CALL』と統一して表記してます」とのことだ。
●7コール発給開始30周年記念局「8J17CALL」
記念局名:7コール発給開始30周年記念局
呼出符号:8J17CALL
開設期間:2020年4月23日から2021年4月22日まで
運用周波数帯:1.9MHz帯~1200MHz帯、5.6GHz帯の各アマチュアバンド
運用モード:AM/CW/FM/SSB/VoIPモード(D-STAR/WIRES-X)/デジタルモード(FT8/JT65など)
開設目的:アマチュア無線界の振興促進と7コール発給開始30周年の広報
開設主体:7コールアマチュア無線クラブ
代表者:7M4VQJ
運用責任者:7N3IJT
QSLカード:【紙】JARLビューロー経由でOne-way送付(準備中)/【オンライン】eQSL、LoTW(準備中)
日本におけるコールサイン研究の第一人者、JJ1WTL・本林氏のブログによると、7コールサインの発給期間は「1990年4月23日~2003年6月20日」の13年と2か月間だが、とくに「7N3(1994年~1995年)」と「7N4(1999年~2003年)」がちょうど更新時期を含んでいるようで、無線局免許登録している現存局の減少が目立つとしている。
7コールアマチュア無線クラブでは、メンバーを募集している。詳しくは記事下の関連リンクから「7コールアマチュア無線クラブ」にアクセスして確認してほしい。
●関連リンク:
・7コール発給開始30周年記念局「8J1-7CALL」(7コールアマチュア無線クラブ)
・7コールアマチュア無線クラブ
・8J17CALL(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
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