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<2007年発売開始、超小型&多機能で人気を誇った>八重洲無線の144/430MHz帯ハンディ機「VX-3」が生産終了に

“手のひらに収まる超小型ハンディ機” として人気を誇ってきた、八重洲無線株式会社の144/430MHz帯トランシーバー「VX-3」(2007年発売開始)がついに生産終了になった。2023年2月19日、メーカーから正式告知があったとして複数の無線ショップがSNSやメールマガジンで案内を始めた。すでに同社からの出荷は終了し「完売状態」だという。現時点で後継機種に関する案内はない。

 

 

八重洲無線の144/430MHz帯FMハンディ機「VX3」。メーカー希望小売価格(税込み)は36,300円だが、実売価格は2万円台前半というのも魅力だった

 

 

 八重洲無線の144/430MHz帯ハンディ機「VX-3」は2007(平成19)年6月の発表。それ以前に発売されていた「VX-1」(1997年発売)、「VX-2」(2003年発売)の流れを汲む超小型モデル。47×81×23mmのボディで144MHz帯は1.5W、430MHz帯は1W(外部電源使用時は144MHz帯:3W、430MHz帯:2W)で交信可能。さらに504kHz~999.9MHzの広帯域受信機能、CWトレーニング機能をはじめ、さまざまな機能を搭載していた。また発売開始直後の2007年秋には「グッドデザイン賞」も受賞している。

 

2007年、VX-3の新登場を告知する広告(「CQ ham radio」誌2007年7月号より)

 

 発売開始から足かけ17年にわたり生産販売されてきたロングセラー商品だが、パーツが入手困難になったことが原因とされ、このほど同社から生産終了が各無線ショップに告知された。すでにメーカーにも在庫がない“完売状態”という。なお現時点で後継機種に関するアナウンスは行われていない。

 

岐阜県のアマチュア無線ショップ、CQオームのFacebookページより。VX-3の生産終了がメーカーから正式告知されたことを2月19日にアナウンス。同店にも在庫は1台もないという

 

 ロングセラー商品で愛用者も多く、生産完了の情報が流れるとSNS上にはユーザーからの「また一つ名機が廃盤になってしまいますね」「忘れられないのが、東日本大震災の日。AMラジオとして役立ちました」「手持ちの中では持ち出した回数が一番多いハンディ機」「こんな割り切った機種はもう出ないだろ」「後継機はどうなるんだろう」「結構持ってる人多いしきっと後継機が出ると期待」など、VX-3の思い出や生産完了を惜しむ声が相次いで上がっていた。

 

 

 一般的にアマチュア無線機が生産終了となるケースとしては「①主要な電子部品が調達不能になり、今後の継続生産ができなくなった」「②代替となる新機種を発売する(した)ため」「③売れ行き減退で継続生産のメリットが薄くなったため」などが挙げられる。生産終了情報をメーカーが公式Webサイト等で告知することはあまりなく、営業担当者が販売店へ個別に案内するのが通例となっている。

 

 

 

●関連リンク:
・CQオーム Facebookページ
・生産終了 完売品 VX-3(CQオーム)
・VX-3 製品情報(八重洲無線)

 

 

 

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