八重洲無線株式会社は2021年8月19日、C4FMデジタルモードとアナログFMモードに対応した144/430MHz帯の5Wハンディ機「FT5D」を正式発表した。本体底部にラバープロテクターを装備し、背面は突起物がなくクイックリリースホルダーを付属。低周波定格出力(内蔵スピーカー時)1,000mWの大音量や登録チャンネルをバーグラフで表示するアクティビティーモニターによる新しい操作感覚(タッチ&ゴー オペレーション)などを特徴としている。発売開始は2021年8月下旬予定、標準価格は67,320円(税込)。
八重洲無線の144/430MHz帯ハンディ機の新製品は、2019年5月に発表されたFT3D以来2年ぶりとなる。今回のFT5DはFT3Dのデザインテイストを踏襲しつつも、底部にラバープロテクターの装備、ボタン配置の変更、LEDインジケータの増設、背面のフルフラットバック化など細部まで進化し、さらに新機能を搭載しているという。

新製品のFT5D(左)と従来モデルのFT3D(右)。並べてみると細部までブラッシュアップが図られていることがわかる。ちなみに突起物を除くサイズは、FT5Dが62W×100H×34Dmm、FT3Dが62W×100×32.5Dmmと、ほとんど違いがない
以下、八重洲無線の新製品資料から抜粋で紹介していく。
先進の高音質C4FMデジタル +1000mWの大音量、堅牢・タフボディ、タッチ&ゴーオペレーション
本格派C4FM/FM144/430MHzデュアルバンドデジタルトランシーバー
「FT5D」発売のご案内
FT5Dは、コンパクトでありながら、広帯域受信、2波同時受信対応の回路構成、5W送信出力、高音質1000mWの大音量など高い基本性能とともに、大型フルカラータッチパネルディスプレイの採用と新たに登録チャンネルをバーグラフで表示するアクティビティーモニターによる新しい操作感覚(タッチ&ゴー オペレーション)は、これまでにない直感的でスムーズな操作を可能にします。
軽量でコンパクトなボディ(62W×100H×34Dmm、282g)は、耐久性に優れIPX7(防浸形)の防水性を確保しています。液晶部の周囲をシリコンラバーで覆うベッディング構造や、本体底部サイドのラバープロテクターによる落下時の衝撃吸収など、本格的な堅牢・耐衝撃構造でアウトドアや悪天候でも安心して使用することができます。
トランシーバーの背面は、突起物のないフルフラットで手になじむ抜群のホールド感を実現。 ベルトに装着したままワンタッチでトランシーバーの脱着ができるクイックリリースホルスターを標準で付属しており、頻繁な通話においても快適な運用をサポートします。
大型の画面には高解像度フルカラーTFTタッチパネルディスプレイを採用し、操作バンドの周波数表示が大きく強調され、通信モードや設定表示もわかりやすく高い視認性を誇ります。 また、AバンドとBバンドのそれぞれに独立したLEDインジケータを備えており、バンドごとの受信状態をひと目で把握することができます。
大型フルカラーディスプレイに加え、タッチパネルキー操作と専用キー操作の利点を最大限に活かしたフロントパネルデザインは、優れた視認性と直感的な操作性を実現しています。
★新しい操作方式「タッチ&ゴーオペレーション」
タッチパネルのメリットを活かし、登録チャンネルの受信状態をバーグラフで表示するアクティビティーモニター画面へのタッチ操作でチャンネルを選択してすぐに運用を開始できる新しい操作方式「タッチ&ゴーオペレーション」を採用しました。
専用の『PMG(Primary Memory Group Activity Monitor)』キーを長押しして、VFO・メモリーチャンネルに関係なく表示周波数を簡単に登録することができます。
その後は『PMG』キーを押すだけで登録チャンネルを呼び出します。頻繁に使用する周波数(3チャンネル程度)を登録しておけば、『PMG』キーを押すだけで登録チャンネルの受信状態をバーグラフで表示するアクティビティーモニター画面に切り替わり、バーにタッチするだけで瞬時にチャンネルを移動し、通信やモニターを開始することができます。
常時決められたチャンネルでタッチアンドゴー機能を使用する場合には、CAM(CH Activity Monitor)機能を備えています。あらかじめメモリーチャンネルごとに登録するCAMを選択しておけば、PMGと同様に表示しているチャンネルのバーにタッチするだけでチャンネルを移動して運用ができる「タッチ&ゴーオペレーション」が可能です。
VFOモードにおいても、 表示周波数を中心に最大79chの受信状態を表示する高速バンドスコープ機能を備えており、ダイヤルを回すことなく信号の出ているバーへのタッチ操作で周波数を移動し受信を開始することができます。
★メモリーオートグルーピング(MAG:MemoryAutoGrouping)機能
メモリーしたチャンネルを自動でバンドごとにグループ化して呼び出すことができる機能で、メモリーチャンネル運用中に『BAND』キーを押すと順番(ALL→AIR→VHF→UHF…)にバンドが切り替わり、選択したバンドのメモリーチャンネルだけを呼び出すのでダイヤルを回して素早くチューニングすることができます。
また、VFOのバンド選択において使用しないバンドをスキップできるVFOバンドスキップ機能を使えば、使用するバンドの周波数だけを表示しますのでスムーズに運用ができます。VFOでスキップしたバンドの周波数でもメモリーチャンネルに登録した周波数はメモリーモードで呼び出すことができるので、使い分けることで更に快適な運用が可能になります。
★C4FMデジタルとアナログFMの両モードに対応
FT5Dは、通信品質に優れたC4FMデジタルとアナログFMの両モードに対応し、相手からの受信信号に合わせて自局の通信モードを自動的に選択するAMS(Automatic Mode Select)機能によって、デジタル、アナログの通信モードを意識せずに全てのメンバーとの間で無線通信を楽しむことができます。
C4FMデジタルならではのデジタルグループID(DG-ID)による簡単グループ通信、グループモニター(GM)、スマートナビゲーション、スナップショットなど、高解像度カラーディスプレイにより快適な運用が可能です。
世界で認められたインターネット遠距離通信「WIRES-X」への完全互換性と、「WIRES-X ポータブルデジタルノード機能」に対応することで、外出先でも機動性の高いWIRES-Xデジタルノード局の運用やPCを経由してダイレクトにインターネット通信を行うことができます。
<主な特徴>
★コンパクトボディ(62W×100H×34Dmm)、ハイパワー5W送信出力
★高精細フルカラータッチパネルディスプレイ
★高音質C4FMデジタル+1000mWの大音量
★堅牢タフボディ:耐衝撃ラバープロテクター装備、IPX7(防浸形)の防水性能
★アクティビティーモニターによるタッチ&ゴーオペレーション
★PMG(Primary Memory Group Activity Monitor)
★CAM(CH Activity Monitor)
★通信品質に優れたC4FMデジタルとアナログFM通信モードに対応
★通信モード自動選択機能「AMS(Automatic Mode Select)」搭載
★本格的な広帯域受信:0.5MHz~999.99MHz(Aバンド)、108MHz~580MHz(Bバンド)
★2波同時受信(V+V / U+U / V+U / U+V)、 C4FM/C4FM同時待ち受け対応
★デジタルグループID(DG-ID)による簡単で快適なグループオペレーション
★VFOバンドスキップ機能
★メモリーオートグルーピング(MAG)機能
★最大79チャンネルを表示する高速バンドスコープ機能
★2,200mAhロングライフ リチウムイオン電池パック(SBR-14LI)を標準付属
★突起物のない背面フルフラットで抜群のホールド感/クイックリリースホルスター付属
★高精度GPSレシーバー内蔵、リアルタイムのGPSデータ通信APRS対応
★Bluetooth対応によるハンズフリー運用
★WIRES-Xポータブルデジタルノード機能対応
★スナップショット機能(画像データ送受信)
★画像や音声データの保存、メモリーバックアップが可能なmicro SDカードスロットを装備
<標準付属品>
・アンテナ
・リチウムイオン電池パック SBR-14LI(2,200mAh)
・バッテリーチャージャー SAD-25B
・ベルトクリップ SHB-13
・クイックリリースホルスター SHB-26(BK)
・USBケーブル
<主な仕様>
<オプション>
<追記:日本語版カタログPDF公開!>
八重洲無線は8月20日午後、公式サイトでFT5Dの日本語版カタログ(PDF)を公開した。ダウンロードは下記関連リンク参照のこと。
<追記:商品情報ページ開設、取扱説明書PDF公開!>
八重洲無線は8月23日午後、公式サイトにFT5Dの商品情報ページを開設した。同ページのダウンロードコーナーからは日本語版カタログ、取扱説明書(いずれもPDF)も入手できる。下記関連リンク参照。
●関連リンク:
・FT5D商品情報(八重洲無線)
・FT5D 日本語版カタログPDF(八重洲無線)
・FT5D 取扱説明書基本編 PDF(八重洲無線)
・FT5D 取扱説明書詳細編PDF (八重洲無線)
・FT5DR(YAESU USA)
●いったん広告です: