静岡、愛知、岐阜、三重の4県を管轄する総務省東海総合通信局のWebサイトに掲載されている「マイメディア東海」という広報コーナー。3月24日付けの同コーナーで、「電波はどこまで飛ぶの?」というタイトルのコラムで、電波の特性などをわかりやすく解説している。解説は「『1ワットの無線機でどこまで電波が飛びますか?』といった単純な質問をされても簡単に答えることができません。このコラムでは、条件を限定して説明をしていきたいと思います」と、なかなか実践的だ。
掲載されたコラムでは 「皆さんは、出力1ワットの送信機でどのくらいの距離まで電波が届くと思いますか? アマチュア無線家のAさんは、短波帯だったら、電離層反射で1000キロメートルくらい届くと言い、同じアマチュア無線家のBさんは、せいぜい数キロメートルくらいだよと言います。宇宙のことに詳しいCさんは、無線機出力はわからないけど、小惑星イトカワから地表サンプルを持ち帰った『はやぶさ』は2700万キロメートルの通信をしているよと言います」と、なかなか鋭いところを突いている。そして「誰の言っていることが正しいのでしょうか?」という問いかけから解説が始まっている。
そのほか用語解説で「デシベルってなに?」や、通信距離を計算するための要素としての「無線機出力」「アンテナの性能」「周囲の建物などによる損失」「自由空間伝搬損失」「受信機の感度」を上げ、計算式や図解など用いてわかりやすく紹介。アマチュア無線家にとっても、興味をそそる内容がいっぱいだ。
●関連リンク:マイメディア東海「コラムvol.11 電波はどこまで飛ぶの?」
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