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<DXCCデスクに運用許可書類等を提出へ>DX情報サイト「DxCoffee」が北朝鮮の「Is P5/3Z9DX a fake?(P5/3Z9DXは偽物?)」と伝える

DX情報を中心としたアマチュア無線のニュースサイト「DxCoffee」は1月13日、Dom Grzyb氏(3Z9DX)が2015年12月20~21日に「P5/3Z9DX」のコールサインで行った北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)からとされる運用について、「Is P5/3Z9DX a fake?(P5/3Z9DXは偽物?)」というタイトルの記事を掲載した。その後の情報として「DX news.com」は、Grzyb氏が今週、北朝鮮からの運用を証明する書類をARRLのDXCCデスクに提出すると伝えている。

 

 

P5/3Z9DXをデモンストレーション運用した、ポーランドのDXer、Dom Grzyb氏(ARRL NEWSより)

P5/3Z9DXをデモンストレーション運用した、ポーランドのDXer、Dom Grzyb氏(ARRL NEWSより)

 

 

 Dom Grzyb氏(3Z9DX)による「P5/3Z9DX」の北朝鮮からの運用について、既報(1月13日記事)のとおり、海外では「ライセンスを発給していない?」「DPRK(北朝鮮)国内には無線設備を持ち込んでいない?」「運用があった日には既に国外にいた?」など、さまざまな憶測が飛び交っている。

 

 

 今回、著名DXerの櫻井 豊氏・JQ2GYUからhamlife.jpに届いた追加情報を「DxCoffee」の記事を元に紹介しよう(※hamlife.jpでは本記事作成に際し、DxCoffeeから翻訳掲載の許諾を取得しました)。

 

 

DPRK(朝鮮民主主義人民共和国:Democratic People’s Republic of Korea)政府の外国との文化交流委員会で特別代議員を務めている名乗るAlejandro Cao de Benos氏と彼の見解(DXCFFEEの記事から)

DPRK(朝鮮民主主義人民共和国:Democratic People’s Republic of Korea)政府の外国との文化交流委員会で特別代議員を務めている名乗るAlejandro Cao de Benos氏と彼の見解をDxCoffeeが掲載した

 

 


 

 

 この情報のソースは、スペインのアマチュア無線連盟 URE から出されたステートメントです。全文(英文)は、DxCoffeeというDX情報サイトで読むことができます(下記の関連リンク参照)。

 

 

 この英文をすべて翻訳しましたので、ご参考まで。
(冒頭は、DxCoffeeのスタッフからのディスクレーマーから始まっています)

 

 

 DxCoffeeは、何ら判断等をいたしません。あくまでも、ひとつの問題提起です。私達は、いずれの運用についても、反論したり確認をしたりすることはできません。このステートメントに反論できるのは、3Z9DX、Dom本人だけです。

 

 私たちは、Domがすぐにでも何らかの反論を表明することを期待しています。DxCofeeは、Dom自身が件の運用についてつまびらかにできるように、彼に対して常にオープンです。

 

DxCoffee スタッフ

 

 以下のステートメントは、P5/3Z9DXの運用の信憑性に対して、URE(スペインのアマチュア無線連盟)が発行した疑義です。
情報ソース:URE(スペインのアマチュア無線連盟)

 

 朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)政府の外国との文化交流委員会で特別代議員を務めるAlejandro Cao de Benos氏からのステートメントを以下に示します。

 

 

・ステートメント

 

 アマチュア無線のコールサイン3Z9DXを有する、ポーランド国籍のDominik Tomasz Grzyb氏は、先頃アマチュア無線コミュニティや、関連するメディアに対して、朝鮮民主主義人民共和国からアマチュア無線運用を行なう正式な許可を得たと主張しています。

 

 

 たとえば、次のURLでそのような主張と、いくつかの写真が見られます。
 http://dxnews.com/p5-3z9dx-dprk/

 

 私は、ヨーロッパのいくつかのアマチュア無線家のメンバーから、この主張は本当なのかどうかを確認してほしいと頼まれました。その要求に基づき、私達、外国との文化交流委員会では、朝鮮民主主義人民共和国内での無線運用許可に必要となる、すべての関係各省への調査を開始しました。

 

 本日、Dominik Tomasz Grzyb氏に関する調査が完了しましたので、以下に報告いたします。

 

 

1.彼は、朝鮮民主主義人民共和国の通信省、ならびに朝鮮民主主義人民共和国内で無線運用を行なう場合に、許可申請等が必要となるその他の省庁に対して、公式にも、あるいは非公式にも、一切の許認可申請を行なった形跡はありません。

 

2.彼は、朝鮮民主主義人民共和国領土内にて無線運用を行うための、いずれの種類の許認可も受けていません。

 

3.彼は、通常のポーランド観光客として、朝鮮民主主義人民共和国を訪問し、2015年12月17日から12月19日まで、平壌高麗ホテルに滞在していました。

 

4.彼は、いかなる無線装置を朝鮮民主主義人民共和国内に持ち込んだり、あるいは朝鮮民主主義人民共和国内から国外に持ち出していません。

 

5.彼は、彼を担当した朝鮮民主主義人民共和国観光通訳Ri Song Hwaさんに対して、自分はポーランドのオリンピックボート競技チームのコーチとして働いている、と自己紹介しました。

 

6.彼は12月19日に平壌高麗ホテルを出発し、同日午前10:40に列車に乗り、国外へ向かいました。すなわち、彼は12月19日夕刻(19時頃)には、中華人民共和国との国境を越えたことを意味します。このことより、たとえ彼が、外交文書用郵袋によって無線機器類を持ち込み、許可なく不法に無線送信を行なったとしても、2015年12月20日、または21日に朝鮮民主主義人民共和国領内からのものであることは不可能であったことを意味します。

 

署名:Alejandro Cao de Benos/朝鮮民主主義人民共和国 外国との文化交流委員会 特別代議員

 

以上

 

 


 

 

 

 櫻井氏によると、このDPRK(朝鮮民主主義人民共和国:Democratic People’s Republic of Korea)政府の外国との文化交流委員会で、特別代議員を務めていると主張しているAlejandro Cao de Benos氏について、素性などさまざまな憶測が飛び交っているようなので、彼が語ったという内容が真偽は現時点で不明だ。

 

 

 一方、「DxCoffee」は1月20日に「Are P5/3Z9DX’s photo and video not genuine?(P5/3Z9DXの写真とビデオは本物でないだろうか?)」という記事を紹介している。

 

 記事には「12月20日と時間を見ることができます:11:38。アナログ時計は、19秒に秒針を示します」として、まさにP5/3Z9DXが北朝鮮からオンエアーした時間を示している証拠となるiPhoneで撮影した写真やビデオの存在を紹介している(下記関連リンク参照)。

 

 

 

「DXCFFEE」で紹介された「Are P5/3Z9DX’s photo and video not genuine?(P5/3Z9DXの写真とビデオは本物でないだろうか?)」という記事。根拠となる画像が紹介されている(DXCFFEEの記事から)

「DxCoffee」で紹介された「Are P5/3Z9DX’s photo and video not genuine?(P5/3Z9DXの写真とビデオは本物でないだろうか?)」という記事より。根拠となる画像が紹介されている

 

 

 

 さらに1月16日付けの「DX news.com」によると、オペレータのDom Grzyb氏が「今週、北朝鮮からの運用許可書類等をARRL(米国のアマチュア無線連盟)のDXCCデスクに提出するらしい」と伝えている。最終的には同DXCCデスクが提出された書類を審査し、DXCCとして有効か否かが判断されることになる。

 

 

 

 

↓過去にhamlife.jpで紹介した「P5/3Z9DX」関連の記事はココをチェック!

 

 

<実施は2016年の“夏の終わり”か?>3Z9DXによる北朝鮮からの公式運用が「延期」へ

 

<20/15/10mで合計796局と交信か>P5/3Z9DX、北朝鮮からのテスト運用を終了し帰国

 

【追記:12月20日(日)突如QRV!】<2016年1月か2月に5日間実施?>北朝鮮から「P5/3Z9DX」の運用計画その後

 

EA5RMとEA7AJRらによる北朝鮮からの運用計画

 

【追記あり】<運用は2016年1月か2月を予定>3Z9DXが北朝鮮(P5)からアマチュア無線の運用許可を取得!!

 

<速報!ライセンスを発給していない!?>JH8RZJ 松田氏がブログで、昨年暮れのP5/3Z9DX運用に関してDPRKから公式声明が出た模様と伝える

 

 

 

●関連リンク:
・Is P5/3Z9DX a fake?(DxCoffee)
・Are P5/3Z9DX’s photo and video not genuine?(DxCoffee)
・P5/3Z9DX North Korea Democratic Peoples Republic of Korea(DX news.com)

 

 

 

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