お空のコンディションを占う上で目安のひとつとなるのが「太陽黒点数(SSN=サンスポットナンバー)」だ。その太陽黒点数がまったく確認できない「0(ゼロ)状態」が、2017年に入り1月で“10日間”、2月に“1日間”、そして3月は14日時点で1月と同じ“10日間”を記録している。しかも3月6日からは、連続で9日間も「0」が続く状態だ。
地球の電離層は、太陽黒点数の影響を受けると言われている。太陽黒点数が多いと、HFハイバンドを中心に電波がより遠くまで届くようになり通信が活発になる。約9.5年から12年ほどの周期(サイクル)で訪れるSSN。一時期は“200”以上もあったSSNも、すでに“底”を迎えている状態である。
このためHFでのDX通信はCWや14MHz帯が中心で、ある程度充実した設備を有した上級資格者ハムになってしまうだろう。入門バンドと言われる21MHz帯SSBでヨーロッパ、アフリカ、北米、南米は厳しい日が多い。それでも短時間だが、ヨーロッパ(ロシア寄り)や南太平洋の局が聞こえることもある。

2016年12月20日から2017年3月14日までのSSN推移。2017年1月は中旬からSSNの上昇傾向が見られ、2月はSSN「0(ゼロ)」が1日間だったものの、3月は急激に太陽活動がダウンしてしまったことがわかる
●関連リンク:
・太陽黒点情報 – 宇宙天気情報センター
・宇宙天気ニュース
・太陽黒点(ウィキペディア)
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