2018年6月末から10日間の予定で行われる、KH1/KH7Zベーカー島DXペディションでは、FT8の新しい方式「FT8 DXペディションモード」を試用したサービスが行われる予定で準備が進められている。同DXペディションのサポートチームによると「FT8 DXペディションモードによる、できるだけリアルなパイルアップを作り出すことで効果的なテストを行う」ことを目的に、日本時間の3月7日(水)に世界的な予行演習を実施するという。参加にはベータ版ソフトウェア「WSJT-X version.1.9.0-rc2」を事前にインストールする必要がある。
KH1/KH7Zベーカー島DXペディションのサポートチームは、「ベータ版ソフトを使って、次の日時に行われる予行演習に、ぜひ皆さんに参加して欲しいのです。できるだけリアルなパイルアップを作り出すことで、効果的なテストになるからです」と、今回実施される「FT8 DXペディションモード」による予行演習へ、より多くの局の参加を呼びかけている。
日本時間の2018年3月7日(水)に実施される予行演習で使用される疑似DXペディション局(「Fox」と呼ぶ)のコールサインは「W1/KH7Z」と「W7/KH7Z」。場合によっては、そのほかにも2局くらいオンエアーするかもしれない。いずれも「KH7Z」が使用される。
●「FT8 DXペディションモード」による予行演習スケジュール
・3月7日(水)08:00 JST(3月6日 火 23:00 UTC):14.080MHz
・3月7日(水)09:00 JST(3月7日 水 00:00 UTC):10.141MHz
・3月7日(水)10:00 JST(3月7日 水 01:00 UTC): 7.080MHz
・3月7日(水)11:00 JST(3月7日 水 02:00 UTC): 3.585MHz
※注意:日本はオフバンドのため参加不可
予行演習に参加するためには、FT8の新しいDXペディションモード用のベータ版ソフトウェア「WSJT-X version.1.9.0-rc2」を使う必要がある。事前に下記Webサイトの下部にあるリンクから該当ソフトのダウンロードとインストールを行おう。
http://physics.princeton.edu/pulsar/k1jt/wsjtx.html
実際の使用方法についてはJA7UDE 大庭氏が詳細な日本語マニュアルを作成。下記からPDF版で確認できるので参考にするといいだろう。
http://www.qsl.net/j/ja7ude/wsjt/FT8_dxpedition_mode_1_9.pdf
【注意事項】
・ソフトウェアには、必ず「WSJT-X version.1.9.0-rc2」を使用すること。
・呼ぶ側は、up 1000~4000Hzの範囲内で送信してほしい。
・3.5MHz帯は日本からはオフバンドになるので参加しないこと。
・ARRLから本件に関するアナウンスがある。合わせてチェックしてほしい。
http://www.arrl.org/news/on-the-air-test-of-new-ft8-dxpedition-mode-set-for-early-march
↓世界的なフィールドテスト終了後に公表された結果はこちら。
<3月7日(日本時間)に実施!500以上のコールサインを獲得>FT8の新しい方式「FT8 DXペディションモード」フィールドテストの結果を公表
●関連リンク:
・ベーカー島 2018 DXペディション日本向け支援チーム日本語サイト
・Candidate Release: WSJT-X Version 1.9.0-rc2(WSJT-X)
・FT8 DXペディションモード 日本語マニュアル(PDF形式)
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