2018年12月22日夜、インドネシア西部のスンダ海峡で火山噴火が原因の海底地滑りによる津波が発生し、420人を超える死者が出るなど大きな被害が発生している。インドネシアのアマチュア無線連盟であるORARIは、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)に対して、HFの7.110MHzなどで非常通信を実施する可能性を伝え協力要請を行った。JARLはWebサイトで「日本のアマチュア無線家の皆さんもしばらくの間、現地でおこなわれる可能性がある非常通信に混信や妨害等を与えないように十分に注意してください」と呼びかけている。
JARL Webに掲載された呼びかけは次のとおり。
インドネシア津波で非常通信(混信や妨害等を与えないように注意してください)
インドネシアの連盟ORARIから、22日21:27(23:27JST)ごろ、インドネシア 中部ジャワ島、スマトラ島間のスンダ海峡で発生した津波に伴う、非常通信に 関する協力要請が届きましたので、皆様にお知らせします。
この津波では、少なくとも43人が死亡、584人が負傷し、インドネシアの防災機関は、2人が行方不明であり、何百もの建物が被害を受けたと報じています。
ORARIによれば現在、バンデン州のアマチュア無線家が、この自然災害に伴う非常通信支援の体制を取っており、VHF帯の緊急周波数とHF帯(7.110MHz)を使用した非常通信をおこなう可能性を示しています。
日本のアマチュア無線家の皆さんもしばらくの間、現地でおこなわれる可能性がある非常通信に混信や妨害等を与えないように十分に注意してください。
7MHz帯の電波は時間帯やコンディションなどによっては海外へもよく届く。インドネシアの非常通信に混信を与えないように十分注意してほしい。
※記事初出時、見出しに誤りがありました。訂正いたします(hamlife.jp)
●関連リンク:
・インドネシア津波で非常通信(混信や妨害等を与えないように注意してください)(JARL Web)
・ORARI Facebookページ
・インドネシア津波、死者420人超に 火山活動続き新たな津波の恐れも(BBC NEWS JAPAN)
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