関東総合通信局は、令和元年台風第19号による被害を軽減するため、住民に対して災害情報や生活支援情報などを提供することを目的に、10月12日付けで東京都狛江市(JOYZ3T-FM/こまえさいがいエフエム)と、10月13日付けで茨城県久慈郡大子町(JOYZ3U-FM/だいごさいがいエフエム)にそれぞれ「臨時災害放送局」の免許を付与したことを10月17日に公表した。なお、東京都狛江市の臨時災害放送局は、避難勧告や避難所などの情報を市民に向け放送したあと、10月13日をもって閉局している。
こまえエフエム(通称「コマラジ」)は2019年11月11日に東京都狛江市で本放送開始を予定し予備免許を受けているコミュニティ放送局だ。今回、開局準備中に台風19号で狛江市が被災したことから、狛江市からの依頼により10月12日(土)16時46分~10月13日(日)10時49分まで「臨時災害放送局」として放送を行った。これに対するアンケートが実施されている。
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コマラジ【台風19号について(対象:狛江在住在職者)】
一方、NHKニュースでは「大子町のFM局も一時放送停止」として、茨城県久慈郡大子町のコミュニティ放送局「FMだいご」が台風19号の大雨で久慈川が氾濫し平屋建ての局舎が天井近くまで浸水。放送機器が水没し、一時放送できなくなったことを伝えている(※記事(動画)は数日で見られなくなります)。
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【動画】NHK茨城県のニュース 大子町のFM局も一時放送停止(10月16日16時07分公開)
FMだいごは、久慈川の氾濫による局舎の浸水によりスタッフに危険が迫ったことから10月12日夜で放送を中止。その後は局舎が天井近くまで水没したが、茨城県水戸市のコミュニティ放送局「FMぱるるん」のスタッフ(JA1VMP 海老澤局長、演歌歌手JI1BTL 水田かおりさん ほか)が放送に最低限必要な機材(送信機、発電機、ミキサー、アンテナ、伸縮ポールなど)を持って復旧支援に駆けつけ、臨時災害放送局として13日に放送復帰を果たした。
関東総合通信局が公表した内容は以下のとおり。
1.東京都狛江市の免許の概要(令和元年10月12日開設、同年10月13日閉局)
免許人:狛江市
呼出符号および呼出名称:JOYZ3T-FM/こまえさいがいエフエム
周波数および空中線電力:85.7MHz/2.5W
※予備免許中の「こまえエフエム」と同一の周波数
無線設備の設置場所(送信所および演奏所):東京都狛江市
放送区域:狛江市の一部
【参考】
本放送局は、狛江市を放送対象区域としたコミュニティ放送局として予備免許を受けている「こまえエフエム(狛江ラジオ放送株式会社)」の放送設備を活用し、速やかに開設されたものです。
なお、本放送局は、免許後において、避難勧告や避難所などの情報を市民に向け放送した後、10月13日をもって閉局しております。
2.茨城県久慈郡大子町の免許の概要(令和元年10月13日開設、運用中)
免許人:大子町
呼出符号および呼出名称:JOYZ3U-FM/だいごさいがいエフエム
周波数および空中線電力:77.5MHz/100W
※既設の「FMだいご」と同一の周波数
無線設備の設置場所(送信所および演奏所):茨城県久慈郡大子町
放送区域:大子町の一部
【参考】
本放送局は、既設のコミュニティ放送局であるFMだいご(特非営利活動法人まちの研究室)の放送設備の一部が被災し、放送の継続が困難となったことから、茨城県水戸市を放送対象区域とするコミュニティ放送局であるFMぱるるん(水戸コミュニティ放送株式会社)の支援を受け開設されたものです。
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<「Inter BEE 2015(国際放送機器展)」リポート1>特定小電力無線を使った「フレキシブル通信システム」、可搬型の「臨時災害放送用FM装置」…etc.
●関連リンク:
・関東総合通信局 令和元年台風第19号にかかる臨時災害放送局を開設-東京都狛江市及び茨城県大子町が災害情報の提供を目的に開設-
・東京都狛江市市役所ホームページ
・こまえエフエム/コマラジ
・こまえエフエム/コマラジ(ツイッター)
・災害版 茨城県久慈郡大子町公式ホームページ
・FMだいご
・臨時災害放送局(ウィキペディア)
・コミュニティ放送(ウィキペディア)
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