一般社団法人日本アマチュア無線連盟 東海地方本部と東海4県(静岡、岐阜、愛知、三重)支部の共催による「第51回東海ハムの祭典」が2019年10月13日(日)に愛知県名古屋市昭和区の「名古屋市公会堂」で開かれた。台風19号の接近・上陸で一時は開催を危ぶむ声もあったが、当日は台風一過の快晴となり、主催者発表で1,700名が来場した。その模様を写真でリポートする。
開幕セレモニーでのテープカット風景
「東海ハムの祭典」はJARL東海支部(当時)の主催行事として1968年に始まった歴史の長いイベントだ。1972年からは愛知県支部の行事として行われていたが、2015年から東海地方本部の主催行事となった。2010年まではほとんどが愛知県公会堂を会場にしていたが、ここ6年ほどは愛知県日進市の「日進市民会館」が使われており、今回久しぶりに名古屋市公会堂に戻ってきた。
台風一過の快晴となった10月13日の名古屋市公会堂。昭和5年の建築でこのほど大規模改修工事を終えたばかり。4階のバルコニーに特別記念局8J2TKI用のアンテナが仮設されている
開催前日の10月12日(土)は台風19号が静岡県に上陸して関東~東北地方を縦断。そのため運転を取りやめた鉄道や通行止めになった高速道路も多く、会場でミニコンサートを予定していたテーマソングシンガーの渡部まいこ(JJ0SDQ)や、講演を予定していた第一電波工業の技術責任者などが欠席となったほか、関東や九州方面からブース出展を予定していた複数の企業や団体が出展を断念するといった影響が見られた。しかし会場は大盛況で、昨年を上回る1,700名の来場者で賑わった。
ちなみに次回の「第52回東海ハムの祭典」は2020年8月23日(日)に名古屋市公会堂で行われる。東京の「ハムフェア2020」は10月31日~11月1日の開催となることから、“夏の無線イベント”として格好の開催となりそうだ。
では当日、hamlife.jpが撮影した会場の模様を紹介していこう。
◆大ホールでのイベント
13時から大ホールで愛知県支部大会を開催
大ホールは1階から3階まで客席がある。総収容人員は1552席
第59回東海QSOコンテストの表彰式
第59回東海QSOコンテストの表彰式
第59回東海QSOコンテストの表彰式
大ホールで行われた式典の司会は、2エリアの若手ハムが担当し好評を博した
シンガーソングライターのMasaco(JH1CBX)と中部大学 手話サークルのコラボレーションによるミニコンサート
シャンソン歌手 青木小夜子(JJ3WWS)のミニコンサート
15時から行われた抽選会の模様
◆実行委員会企画
「届け!若者の声サミット」に東海地方の若者ハムと学校クラブの顧問が集まった。参加者の写真(1)
「届け!若者の声サミット」の参加者写真(2)
総務省関東総合通信局 宇宙国際監視課長 齋藤秀雄氏による講演「三浦電波監視センターの役割」
愛知県防災安全局防災部危機管理課 水谷泰啓氏による講演「愛知県の地震防災対策について」
アイコム株式会社 稲葉浩之氏による講演「IC-705の魅力」
JARD 藤井素行氏による講演「スプリアスの測定実演」
第一電波工業の講演がキャンセルとなり、急遽アイコムの高岡奈瑞氏による「D-STARの防災活用事例について」の講演が行われた
4階ロビーに特別記念局「8J2TKI」を開設
4階バルコニーに8J2TKIのアンテナを設置
10月12~13日は「全市全郡コンテスト」の開催日。そこでコンテスト中に8J2TKIと交信し会場を訪れたハムに粗品(マグカップ/マグネットステッカー)をプレゼント
子供を対象に、その場でQSLカードを作る「手書きQSLカードコンテスト」を開催
「手書きQSLカードコンテスト」の入賞者を大ホールで表彰
今年の「手書きQSLカードコンテスト」の作品より
中部大学科学物理実験会とモリコロアマチュア無線クラブの協力で「電子工作・サイエンス教室」を実施
電子工作コーナーではLEDが点滅する「ぴかぴかはっぱ」を製作
屋外には大地震の揺れが体験できる「地震体験車なまず号」のコーナーが設けられた
AED・心肺蘇生法体験コーナー(愛知県赤十字無線奉仕団)
クラブブース、メーカー展示などは次ページ参照!!