「新型コロナウイルス感染症」の影響がアマチュア無線界にも出つつある。2020年3月8日(日)に福岡県京都郡苅田町で予定されていた「第19回 西日本ハムフェア」の中止が決まったほか、一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)は養成課程講習会の受講者に向けて、同ウイルス感染症への対応についてを告知した。さらに総務省 関東総合通信局は3月2日(月)に予定していた「ラジオ放送シンポジウム“災害とラジオ”」の開催延期を決定した。
業界関係者からの情報によると、3月8日(日)に福岡県京都郡苅田町で開催が予定されていた「第19回 西日本ハムフェア」が、新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されることから“中止”が決定したという。同イベントは日産自動車九州株式会社の体育館とゲストホールを使い、クラブやメーカーの展示や販売店による即売、各種講演やアトラクションなどを行うもので、毎回2,000名近い来場者で賑わっていた。
またアマチュア無線技士の養成課程講習会を開催するJARDは2月21日、ホームページに「新型コロナウイルス感染症への対応について」というお知らせを掲載。すでに計画されている養成課程講習会は当面予定通り開催するが、感染拡大などにより状況が変化した場合は改めて案内する、とした上で、体調不良の場合は無理せずに辞退し、受講する場合は必要に応じてマスクの着用や手洗いなどの自衛措置を求める内容だ。
なおJARDでは「新型コロナウイルス感染症の疑いで講習会を辞退または中途辞退される場合は、コース変更等にて対応します」「集合講習への参加に不安がある方は、自宅で学習できるeラーニング(インターネットを使った通信講座)での受講もご検討ください」と呼び掛けている。
さらに総務省 関東総合通信局は、3月2日(月)に開催を予定していた「ラジオ放送シンポジウム“災害とラジオ”」は、「現在発生している新型コロナウイルス感染症の情勢を鑑み、来場者及び関係者の健康や安全面等を第一に協議した結果、開催を延期諸般の事情で延期する」という発表を行った。延期後のスケジュールは後日報道発表などで案内するという。
【開催延期が決定】<参加費無料、事前申し込みが必要>関東総合通信局、3月2日(月)にラジオ放送シンポジウム「災害とラジオ」を開催
●関連リンク:
・西日本ハムフェア公式ページ
・受講予定の皆さまへおしらせ 新型コロナウイルス感染症への対応について(JARD)
・関東総合通信局主催行事の中止・延期について(総務省関東総合通信局)
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