東京都板橋区の「板橋区立教育科学館」に、アマチュア無線体験臨時局「8J1YAP」が開設・開局し、2022年8月3日(水)に開設式が行われたことが同区公式ホームページで紹介された。これまで同館では、板橋区立教育科学館アマチュア無線クラブ(JK1ZIP)により、アマチュア無線技士の資格を有するメンバーたちが公開運用などを行ってきたが、新たに資格を持たない人たちがアマチュア無線の体験交信を行うことができる制度を活用して、このたびアマチュア無線体験臨時局「8J1YAP」のコールサインが総務省関東総合通信局より付与された。「板橋区では今年区制施行90周年を記念し区内各所で様々なイベントが予定されている。教育科学館においても、10月1日(土)、2日(日)の両日、区内小中学生を対象としたアマチュア無線の操作体験会(体験講座)を実施する予定である」と案内している。
体験臨時局とは、ワイヤレスIoT人材育成を目的に2020年4月に電波法の省令改正・告示等が行われ(2020年4月21日記事)、有資格者の指揮下で、資格を持たない人たちがアマチュア無線の体験交信できる制度を活用したアマチュア局のことで、アマチュア無線技士の資格を持たない参加者が、体験臨時局を通じて文字通りアマチュア無線によるコミュニケーションの楽しさを味わうことができる。すでに全国各地で多くの体験臨時局が開局し、運用を行っている。
今回、板橋区立教育科学館ではこの制度を利用して、アマチュア無線体験臨時局「8J1YAP」を開設。科学技術への理解を促進するため、区内小中学生を対象に操作体験会(体験講座)を行うとしている。
板橋区公式ホームページによると、開設式当日、訪れた児童や保護者が有資格者の指導のもと、実際のアマチュア無線を体験したと伝えている。また、操作体験促進のために、板橋区内にある株式会社リブランから寄贈されたアイコム株式会社のHF~430MHz帯ポータブル機「IC-705」を使って、富士山にいたアマチュア無線局との交信を行い、式典を盛り上げたとしている。
板橋区立教育科学館は、10月1日(土曜日)と2日(日曜日)の両日、区内小中学生を対象としたアマチュア無線の操作体験会を実施する計画を進めている。
※2022年8月27日(土)と28日(日)の両日のアマチュア無線の操作体験会は8月15日に締め切られた。
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<官報号外で公布、4月21日から即日施行>きょうから1.8/3.5MHz帯がバンド拡張、免許手続き簡素化など制度整備も実現
<3月10日の官報に掲載>総務省が「アマチュア無線の社会貢献活動での活用」「小中学生のアマチュア無線の体験機会の拡大」をきょうから施行
●関連リンク:
・令和4年8月3日 板橋区立教育科学館にアマチュア無線体験局「8J1YAP」が開設(板橋区公式ホームページ)
・教育科学館にアマチュア無線体験局「8J1YAP」が開設。(いたばしTIMES)
・板橋区立教育科学館
・【事前申込制(抽選)】アマチュア無線体験講座~電波って何だろう?~(板橋区立教育科学館)
・総務省 アマチュア無線の体験制度
・総務省 アマチュア無線体験制度の一覧(PDF形式)
・総務省 家庭や学校でのアマチュア無線体験運用の概要(リーフレット/PDF形式)
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