公益財団法人 日本無線協会は、このほど「CBT方式」による無線従事者国家試験を拡充、新たに「第二級海上特殊無線技士(2海特)」と「第三級海上特殊無線技士(3海特)」についてもCBT方式の国家試験を開始。さらに試験会場(テストセンター)も従来の全国約150か所から約300か所へ大幅に拡大した。
日本無線協会は2022年2月から、「第三級アマチュア無線技士(3アマ)」「第四級アマチュア無線技士(4アマ)」「第二級陸上特殊無線技士(2陸特)」「第三級陸上特殊無線技士(3陸特)」の4資格で「CBT方式(コンピュータ利用試験)」を導入している。
CBT方式の無線従事者国家試験は、全国に設置されているCBTテストセンターの中から、受験者が希望する会場と日時を選んで受験可能(途中で予約変更も可能)。試験はテストセンターのパソコン上で出題され、すべての解答を済ませるとその場で「合計得点」が表示される(合否判定は表示されない。正式な試験結果は後日メールで届く)というもので、受験者からも好評だ。
2022年9月末、日本無線協会はこのCBT方式の無線従事者国家試験について、2つの拡充を発表した。
★拡充その1:「2海特」「3海特」もCBT方式による国家試験を開始
これまで2海特と3海特の国家試験は年3回(2月、6月、10月)、全国11か所の会場で実施され、受験申し込みは試験月2か月前の1~20日に行う必要があった。
これが2022年9月30日からは、3・4アマや2・3陸特と同様にCBT方式で試験が実施されるようになり、受験生が都合のよい会場、日時にオンラインで予約を入れて受験できるようになった。
★拡充その2:CBT方式の国家試験の試験会場が大幅増加
「CBTテストセンター」は株式会社CBTソリューションズが運営する試験会場で、「秘書検定」「漢検」「工事担任者」など、さまざまな資格試験・検定や、JARDとキューシーキュー企画が実施する「アマチュア無線技士 eラーニング養成課程」の修了試験の会場としても使用されている。
会場自体は北海道から沖縄まで、全国345か所(2022年10月7日現在)に設けられているが、無線従事者国家試験に対応した試験会場は、これまで約150か所に限られていた。
これが2022年9月16日から「全国約300か所」とほぼ倍増となり、より受験しやすくなった。受験可能な会場はCBTソリューションズの「テストセンター空席照会 無線従事者国家試験」コーナーで確認することができる。
●関連リンク:
・受験案内 CBT方式による試験(日本無線協会)
・CBT方式の国家試験会場(開催都市等)を拡大しました(日本無線協会)
・テストセンター空席照会 無線従事者国家試験(CBTソリューションズ)
・公益財団法人 日本無線協会
・CBTソリューションズ
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