アツデン株式会社は2023年6月中旬、アンテナと無線機の接続を切り離すことで誘導雷や静電気から無線機を保護する “ANTENNA DISCONNECTOR(アンテナ切り離し器)” の「AZC-902M/N」を発表した。DC12Vを印加するとアンテナ側と無線機側のアンテナ端子が接続され、印加しない状態では両端子はグランドとも切り離されてそれぞれショートする構造でアレスター(避雷器)も内蔵している。M型コネクタ(AZC-902M)とN型コネクタ(AZC-902N)の2タイプがあり、発売は8月下旬頃を予定。標準価格は未決定だが「税別3万円程度の見込み」という。
アツデンは昨年開催された「ハムフェア2022」の会場で、DC12Vを印加するとアンテナ側と無線機側のアンテナ端子が接続、DC12Vを印加しない状態ではアンテナと無線機側の端子はグランドも切り離され(それぞれショートする)、オペレーションしていないときの機器の保護に役立つ装置として、4系統の端子を装備したアンテナ切り離し器「Antenna Disconnector」を参考出品した。
このほど、この「ANTENNA DISCONNECTOR」の2系統タイプが発売されることになり、同社ホームページに製品情報が掲載された。
AZC-902M/N ANTENNA DISCONNECTOR(アンテナ切り離し器)
<特徴>
・本製品はアンテナと無線機の接続を切り離すものです。無線機側の同軸コネクタはケースから絶縁されていて、同軸ケーブルの外導体も切り離されます。
・接続中もアレスター(遮雷器)により、静電気や誘導雷等から無線機を保護します。
・ただし、直撃雷や大きな誘導雷などアレスターの動作を超えるものはこの範囲外です。
・アース端子は直近の良質なアースに接続してください。
・2系統ありますが、出力側でアースは共通になります。
・M型コネクタ(AZC-902M)とN型コネクタ(AZC-902N)の2タイプのコネクタ仕様あり。
※本製品はアンテナに誘起される電圧から無線機を保護するものですが、本製品を使用中に無線機が故障しないことを保証するものではありません。
<仕様>
・通過電力:1.2kW以下
・挿入損失:<0.05dB@30MHz、0.4dB@54MHz、1dB@144MHz
・リレー動作電圧:12~15VDC
・電流:120mA@13.8V
・サイズ:130W×60H×90Dmm
・重量:約450g
同社に確認したところ、発売開始は2023年8月下旬頃を予定。標準価格は未決定だが「税別3万円程度の見込み」(N型コネクタタイプのAZC-902NはM型タイプのAZC-902Mよりも価格が上がる予定だが未決定)という回答が得られた。なお「4系統タイプ」の発売は予定されていないという。
詳細は下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク:
・AZC-902M/N ANTENNA DISCONNECTOR(アンテナ切り離し器)
・アツデン株式会社 アマチュア無線製品
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