先週のアクセスランキングで1位となったのは、マイクロ波関連のアマチュア無線機器とアンテナの製造販売で知られる「マキ電機株式会社」の創業者で、代表取締役社長の槇岡寛幸氏(JH1UGF)が2018年2月7日に82歳で亡くなったことを伝えたニュース。槇岡氏は“マイクロ波帯のパイオニア”として、古くは月刊誌「モービルハム」では「above1200MHz」コーナーを長年にわたり担当するなど、一貫してUHF/SHF帯の開拓と発展に務めた。マキ電機のトランスバーターで1200MHz帯はもちろん、2.4GHz帯や5.6GHz帯などを楽しんだ愛用者も少なくないだろう。晩年はユーザーから依頼のあった製品の修理サポートを続けていた。なお突然の訃報だったため、「マキ電機に修理品、ご注文いただいている皆様へ」という、槇岡氏のご家族からの告知全文を紹介している。
槇岡寛幸氏(JH1UGF)が表紙を飾った月刊誌「モービルハム」1993年3月号。記事には「早くからマイクロウェーブ実用化に取り組む槇岡さんは、HFからUHFまでを装備したパジェロを駆って、近郊の山々かた5700MHzを運用。電波伝搬の研究に余念がない」と書かれている
2位は、デジタル文字通信「JT65」「FT8」などが簡単に扱えるアマチュア無線用インターフェースの新モデル「digiaid」の完成品頒布のお知らせ。本機は中茂睦裕氏(JG5CBR)が開発し、昨年の夏ごろからアマチュア無線のイベント会場などで限定的に頒布していたモデルで、最大の特長は、流行中の「JT65」や「FT8」といったデジタル文字通信を簡単に扱えるようにしたことだ。内蔵されたUSBシリアル変換器により、PTT、FSK、CW-Keyの各信号をCOMポート経由で制御でき、多くのデジタルモードやCWを運用するためのソフトウェア(WSJT-X、JT65-HF、MMTTY、CTESTWINなど)に対応する点も注目される。開発者のWebサイトで完成品の頒布を開始したことを伝えると大きな反響を呼び、一時は在庫切れ状態となってしまった。
続く3位は、JJ1WTL 本林良太氏が、2017年末(2018年1月6日時点、2018年1月29日更新)の「総務省無線局等情報検索」データを元に、同一コールサインの下で一番局数が多い免許人を調査した結果を「第7回 全日本局数持ちコンテスト」というタイトルで発表したという話題だ。日本のアマチュア無線局のコールサインは「同一コールエリアでは1つのみ」という原則がある。とは言っても、個人局の場合は「移動する局」の1局のみか、「移動する局」とハイパワーの「移動しない局」の2局を開設するケースが多いだろう。ところが、同一コールサインでなんと「8局分」の免許を持っている人が1人、次点は「5局分」で7人。さらに「4局分」が53人、「3局分」は548人も存在することが今回の調査で判明した。
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1)【訃報】「マキ電機株式会社」社長、槇岡寛幸氏(JH1UGF) 82歳
2)<デジタル文字通信「JT65」「FT8」などが簡単に扱える>アマチュア無線用インターフェースの新モデル「digiaid」頒布開始
3)<同一免許人のトップは“8局持ち!” >同一コールサインの下で一番局数が多い免許人を総務省データから独自調査
4)<調査協力のお願い!>ローバンド拡大促進協会、80mバンド(3.5MHz帯)の免許を受けていると思われる無線局の運用調査を実施
5)<特集は「コンパクト機器活用ガイド」>CQ出版社が月刊誌「CQ ham radio」2018年3月号を刊行
6)<ラジオファンが知りたい受信の知識を満載>三才ブックス、2月26日に「ラジオ受信バイブル2018」刊行
7)【名簿掲載】<理事候補に8名、社員に44名が立候補>JARL、「平成30年通常選挙」の立候補受付状況を中間発表
8)<アマチュア用を改造、わずか3日で納品!!>第一電波工業、常総市の「臨時災害FM局」に送信アンテナを無償提供
9)<4か月ぶりのマイナー改訂>アマチュア無線業務日誌ソフト「Turbo HAMLOG」が2月10日にバージョンアップしてVer5.27aを公開
10)<2018年2月9日から25日まで開催!「2018平昌冬季オリンピック大会」>KARL(韓国アマチュア無線連盟)が特別局「DT23WOP」や「HL0WOP」をPR運用
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