ポラリスプレシジョン合同会社は、きょう7月14日(土)から大阪府池田市で開催されている「第23回関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM2018)」にブースを出展し、新技適対応のCB機(市民ラジオ)「Blackbird(ブラックバード)」を展示発表した。同社によると受信部のNF(雑音指数)と感度は“既存メーカー製の新技適CB機”よりも良好で、送信出力は50mW~500mWの範囲を10mWステップで可変でき、スイッチレバーの切り替えにより26.000~28.999MHzの連続受信が可能など、新機能が多数盛り込まれているという。
ポラリスプレシジョン合同会社は、株式会社サイエンテックスで新技適対応のCB機「SR-01」「JCBT-17A」の開発を担当した吉澤氏が同社を退職し、新たに立ち上げた会社だ。今回展示された「Blackbird」は、その開発経験や合法CB無線ファンの声を生かし、諸事情からSR-01やJCBT-17Aではなし得なかった回路構成上の“こだわり”を実現した製品作りがなされているという。
KANHAM2018会場の同社ブースには、インディゴブルーに塗装された「Blackbird」のローンチエディション(限定50台生産予定)と、その後に製造されるスタンダードエディション(塗色はブラック)という2つの試作機(モックアップ)や内部基板が展示され、説明パネルが2枚配置されている。
1枚目の説明パネルは「LEDドットマトリクスディスプレイ搭載」「直感的なレバー操作の2VFOシステム搭載/F-RAM搭載でバックアップ電池不要」「精密な送信パワーコントロール 50mW~500mW」「半永久的・高信頼・静粛・高速なソリッドステート方式の送受切替」「非接触磁気式ロータリエンコーダ搭載」「高品質・高信頼 XLRタイプマイクコネクタ/Made in Liechtenstein(リヒテンシュタイン)」「全てオリジナル設計の削り出し部品で実現したスマートなアンテナ機構」「ポラリス完全オリジナルのアルミ削り出しダイヤル」「無線機専用設計のアルミ筐体」といった同機種の特徴と説明だった。
また2枚目のパネルでは“既存メーカー製新技適CB機”との受信系統図の比較や受信系主要項目の比較表を掲載していた。
これらのパネルから、Blackbirdがダブルスーパーヘテロダイン構成で、低NF(1.5dB)のプリアンプを搭載していることがわかる。
また受信感度はS/N10dB時で-116dbm(-3dBμ)を達成。第1IF(10.7MHz)に8素子のルーフィングフィルタを2基搭載し7.5kHz/2.4kHzの2段階で切り替えが可能、第2IF(30kHz)はフィルタ幅を連続可変できるBPFを搭載、受信AF段には3.0~1.0kHzの範囲で連続可変できるLPFを搭載している。
さらに26.000~28.999MHzの連続受信機能や、10mW単位で設定できる精密なパワーコントロール機能、送受信切替にはリレーのような物理的な接点がない高信頼のPINダイオードを採用、マイクコネクタにはリヒテンシュタイン製のXLRタイプを使用、メインダイヤル/ファンクションダイヤルには消費電力が少なく長寿命の磁気式エンコーダを採用したことなどの新機軸が読み取れる。なおハンドマイクロホンは、1970年代のアマチュア無線機でお馴染みのデザイン(プリモが復刻生産)のものを使用している。
このBlackbirdの試作機は、7月15日(日)16時まで大阪府池田市で開催されている「第23回関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM2018)」の同社ブースで見ることができる。なおスタッフによると、7月16日(月・祝)の午後に同社のWebサイトを更新し、より詳細な情報や予約受付方法などを掲載する予定という。
↓この記事もチェック!
<きょう7月16日(月・祝)から予約受け付けを開始!!>ポラリスプレシジョン、新技適対応のCB機「Blackbird」の詳細情報をWebサイトに掲載
<「KANHAM2018」会場で展示>ポラリスプレシジョン、新技適対応の市民ラジオ(27MHz帯)「Blackbird」を発表!! 本体価格は18万円
●関連リンク:
・ポラリスプレシジョン 公式サイト
・Twitter Polaris_Precision(@polarisprcsn)
・Instagram polarisprcsn
●いったん広告です: