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<パタパタ音の正体>40mバンドで広範囲な干渉を引き起こす「OTHレーダー」

「OTHレーダー(Over the horizon、超水平線レーダー)」はアマチュア無線家を悩ませ続けている。短波帯でアマチュア無線の割当区分に侵入してくるOTHレーダーの運用には以前から苦情を述べているが、軍事無線設備はアマチュアバンドを含む周波数を使用する権利を持っている。

 

 

IARUモニタリングシステムのニュースレターに掲載された、OTHレーダーの40mアマチュアバンド侵入状況(ARRL NEWSより)

 

 

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 国際アマチュア無線連合(IARU)モニタリングシステムのニュースレターは、最新号で「イラン北部のOTHレーダー(おそらく軍隊)が40mバンドの6978~7022kHzで動作している」と報告している。またロシアや中国のいくつかのOTHレーダーもアマチュアバンドを主力とした動作が行われているという。

 

 OTHレーダーの信号は、アマチュア無線専用の割当区分の中にも侵入している。しかし国際電気通信連合(ITU)の条約は、軍事無線設備に“周波数帯の自由支配”を基本的に認めている。条約第48条では「加盟国は軍事無線設備に関して完全な自由を保持している」とある。ITU加盟国は条約に従うことに同意した国である。しかし条約では「これらの施設は可能な限り、困難が生じた場合の支援の提供および有害な干渉を防止するために講じられる措置に関連する法規定を遵守しなければならない」とも明記されている。

 

 IARUのモニタリングシステムによると、イランのOTHレーダーは7000kHz付近に集中して、1秒あたり81回のスイープを伴ったパルス状の振幅変調を送信している。南アフリカのアマチュア無線連盟(SARL)は、「ヨーロッパと南アメリカのアマチュア無線局が、40mバンドのいくつかの部分(7064、7109、7170、7190kHz)でロシアのOTHレーダー局からの12kHz幅の信号による大きな干渉を確認した」と報告した。すでにヨーロッパのいくつかのIARU加盟団体は、それぞれの電気通信監視当局に苦情を送っている。(ARRLニュース12月19日 ※許可を受けて抄訳/(C)ARRL)

 

 

 

●関連リンク:Over-the-Horizon Radars Causing Widespread Interference on 40 Meters(ARRL NEWS)

 

 

 

 

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