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<受信できそうなのは九州・沖縄など?>モスクワ航空大学のSSTV活動、日本時間の12月1日(水)と2日(木)、国際宇宙ステーションから145.80MHzでSSTV画像送信

モスクワ地域を対象に期間限定でISS(国際宇宙ステーション)からアマチュア無線バンドを使ってSSTV(Slow Scan Television)画像を送信する実験が、日本時間の2021年12月1日(水)21時10分から翌2日(木)4時10分までと、12月2日(木)20時40分から翌3日(金)2時20分までの2回行われる(日時など変更される場合もある)。期間中に、ISSが日本の近くを通過するパスは2~3回あるが、良好に受信できそうなのは沖縄や九州など一部に限られる。それ以外の地域では設備とロケーション次第で可能かもしれない。

 

 

【運用時間変更】2021年12月1日(水)14時30分

 

 画像送信実験のスケジュールが、「12月1日(水)21時25分から翌2日(木)3時45分まで」と「12月2日(木)21時00分から翌3日(金)3時05分まで」に変更された。

 

 

ARRL NEWSから

 

 

 今回の実験は「Moscow Aviation Institute(モスクワ航空研究所/国立研究大学)」、通称「MVI」のSSTV活動の一環として実施されるもので、ISSからのSSTV送信周波数は145.80MHz(ドップラーシフトによる5kHz程度の偏差あり)のFMモードで、コールサインは「RS0ISS」が使用されると思われる。

 

 日本各地の衛星通過時刻の予報は記事下の関連リンクから「JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会)」の公表データから、21地点のパスが確認できるので参考にするといいだろう。

 

 

<参考>運用期間中、九州・沖縄などにおけるISSの飛来時刻
(時刻はJST、JAMSAT公表のデータから)
※ロケーションやアンテナにもよるが「仰角30度以上」がSSTV画像の良好な受信の目安

 

 

◆沖縄県那覇市

★12月1日(水)
見え始め:22時15分37秒(方位角310度)
見え終わり:22時26分21秒(方位角153度)
ピーク時の仰角:39.8度

 

★12月2日(木)
見え始め:21時28分25秒(方位角318度)
見え終わり:21時39分19秒(方位角140度)
ピーク時の仰角:88.2度

 

 

◆福岡県福岡市

★12月1日(水)
見え始め:22時15分08秒(方位角292度)
見え終わり:22時24分30秒(方位角173度)
ピーク時の仰角:14.2度

 

★12月2日(木)
見え始め:21時27分37秒(方位角301度)
見え終わり:21時37分58秒(方位角159度)
ピーク時の仰角:25.6度

 

 

◆鹿児島県鹿児島市

★12月1日(水)
見え始め:22時15分25秒(方位角296度)
見え終わり:22時25分08秒(方位角170度)
ピーク時の仰角:16.8度

 

★12月2日(木)
見え始め:21時27分57秒(方位角304度)
見え終わり:21時38分29秒(方位角156度)
ピーク時の仰角:31.1度

 

 

★広島県広島市

★12月1日(水)
見え始め:22時15分34秒(方位角287度)
見え終わり:22時24分18秒(方位角180度)
ピーク時の仰角:10.5度

 

★12月2日(木)
見え始め:21時27分59秒(方位角297度)
見え終わり:21時37分54秒(方位角165度)
ピーク時の仰角:19.3度

 

 

★高知県高知市

★12月1日(水)
見え始め:22時15分55秒(方位角287度)
見え終わり:22時24分32秒(方位角182度)
ピーク時の仰角:10.1度

 

★12月2日(木)
見え始め:21時28分20秒(方位角297度)
見え終わり:21時38分11秒(方位角167度)
ピーク時の仰角:18.7度

 

 

 

 

 

「Moscow Aviation Institute(モスクワ航空研究所/国立研究大学)」は、航空、宇宙、ロケットなどの技術教育・育成を行うるロシアの高等教育機関で、モスクワ工科大学の航空力学学部の一部として、旧ソビエト社会主義共和国連邦当時の1930年に創設された。

 

 今回、同機関が行うSSTV活動の一環として、主にモスクワ地域を対象に期間限定で、国際宇宙ステーション(ISS)からアマチュア無線バンドの145.80MHzを使ってSSTV画像を送信する実験が行われる。

 

 使用される周波数は145.80MHz(ドップラーシフトによる5kHz程度の偏差あり)で、FMモードにSSTV信号(PD120)を載せて送信される。ISSの軌道はインターネット上で公開されているほか、「ISSディテクター」など便利なスマホアプリもある。

 

 なお、ISSから送信されるSSTV信号は、ロシアのISSサービスモジュールに搭載されているJVCケンウッド製のセパレート型V・UHF帯トランシーバー「TM-D710E」から送られる。

 

 

アマチュア無線機「TM-D710E」がロシアのISSサービスモジュールに搭載されている

 

 

 受信方法などは、下記関連リンク「ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)」などが詳しい。また、最新のスケジュールは関連リンクの「ARISS-SSTV images」で確認できる。

 

 また、地上で受信できた画像は、オンラインで投稿(画像アップロード)でき、「ARISS SSTVギャラリー」で閲覧ができる。過去に実施されたISSから送信されたSSTV画像は多くの局が受信に成功し、TwitterやFacebookなどで受信画像がアップされている。

 

 

 

 

↓この記事もチェック!

 

<437.80MHzを受信してみよう>国際宇宙ステーション(ISS)に次世代のアマチュア無線システム設置、144/430MHz帯のクロスバンドレピータが運用開始

 

 

 

●関連リンク:
・December MAI experiment(ARISS-SSTV images)
・ISS SSTV Dec 1-2 145.800 MHz FM(Southgate Amateur Radio News)
・ISS SSTV Dec 1-2 145.800 MHz FM(AMSAT-UK)
・Moscow Aviation Institute(モスクワ航空研究所/国立研究大学)
・モスクワ航空研究所/国立研究大学(教育と開発に関するポータル)
・ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)
・SSTV通信ソフト MMSSTV
・日本各地の衛星通過時刻の予報(JAMSAT/日本アマチュア衛星通信協会)
・「きぼう」を見よう(JAXA)
・ISSディテクター(Google Play)
・TM-D710E Caracteristiques(KENWOOD France)

 

 

 

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