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<無線ショップやJARL監査指導委員も登場>北海道放送(HBC)、知床遊覧船の遭難事故の背景を「アマチュア無線」から検証するリポートを放映

2022年5月17日、北海道放送(HBC)は夕方のニュース番組で、知床で遭難した遊覧船「KAZUⅠ(カズワン)」を運営する有限会社知床遊覧船のずさんな運航管理に関連し、特に問題視されているアマチュア無線を日常的に運航連絡用に使っていた点を深掘りする約10分間のリポートを放送した。『事故をめぐって急浮上したワード“アマチュア無線”とはそもそも何なのか。見えてくる事故の背景をもうひとホリします』という同リポートは、札幌市内のアマチュア無線ショップや札幌市無線赤十字奉仕団(JA8ZJR)、JARL釧路根室支部の監査指導委員にも取材を行っている。放送内容は北海道放送が開設したHBCニュース公式YouTubeチャンネルで見ることができる。

 

 

YouTube HBCニュース公式チャンネルより

 

 

 北海道放送は5月17日夕方のニュース番組「今日ドキッ!」内の、堀 啓知キャスターが担当する「もうひとホリ」コーナーで、知床遊覧船の遭難事故で明るみに出た有限会社知床遊覧船のずさんな運航管理について“アマチュア無線から事故の背景が見えてきます”という切り口のリポートを約10分間放送した。

 

 このリポートでは、同社が電波法で禁止されている業務連絡用途に不正使用していたとされるアマチュア無線とはそもそもどのようなものか、特徴や業務用無線との違い、“趣味”として楽しむ以外にも大切な役割があることを取材を交えて解説。さらに、本来は人の命を救う手助けもできるアマチュア無線が、知床の事故以来イメージが悪くなっていることに憤る関係者の声などを伝えた。

 

 またインタビューにはJARL釧路根室支部の鈴木監査指導委員も登場し「知床を含む道東でルール違反が疑われる交信を監視・指導し、これまでに何度も監督官庁(総合通信局)に通報してきたが、動いてくれなかった事実を無視できない」と証言。行政も変わって欲しいと訴えた。

 

 これに対し、スタジオの堀キャスターは「VTRのアマチュア無線家が指摘する、違法な無線局の通報に対する対応について、北海道総合通信局は“警察や消防無線への混信など人命に関わる通信への違法電波の取り締まりに労力が割かれている現状があり、対応に優先順位がついている点はご理解いただきたい”とコメントしています」と説明している。

 

 

「腹立たしい!」憤る無線家 アマチュア無線 不正使用で通信手段すべて不備 運航会社の杜撰な安全管理の実態(YouTube/HBCニュース公式チャンネル)
画面をクリックすると動画がスタート↓

 

 

<hamlife.jp追記 5月18日15時20分>
記事初出時、インタビューに登場した鈴木一樹氏の肩書を、HBCニュース公式チャンネルおよびYahoo!ニュースの記載を基に、JARLの「監査指導委員長」と記載しましたが、同氏は放送時点で「監査指導委員」であるとの指摘がありましたので確認し修正しました。

 

 

知床遊覧船の問題はこちらの記事も参考に↓
<知床遊覧船のアマチュア無線機不正使用>北海道総合通信局の現地調査で判明したこと(2022年5月13日掲載)

 

<ようやく新聞各紙が“不正使用”を報道>遭難事故を起こした知床遊覧船、「連絡手段として日常的にアマチュア無線を用いていたことが判明」と毎日新聞が報じる(2022年5月10日掲載)

 

<知床の観光船遭難事故>事実解明が待たれる「アマチュア無線で交信」の疑問点(2022年4月28日掲載)

 

 

 

 

●関連リンク:
・「腹立たしい!」憤る無線家 アマチュア無線 不正使用で通信手段すべて不備 運航会社の杜撰な安全管理の実態 2022年5月17日放送 もうひとホリ(HBC 北海道放送 公式YouTubeチャンネル)
・「アマチュア無線を業務使用している」 ずさんな安全管理  安価なアマチュア無線を通信手段に?(HBC北海道放送/Yahoo!ニュース)
・アマ無線20年前から「カズワン」使用…業務用では禁止、免許ない従業員が交信も(読売新聞オンライン)

 

 

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