DXハンティングを楽しむ上で最大の目標となっている、アメリカのアマチュア無線連盟(ARRL)が発行する「DXCC(DX Century Club)」。いま現存するDXCCエンティティーは「340」(2015年9月28日時点)だが、JH8RZJ・松田氏は今年2月の「K1N(ナヴァッサ島)」とのQSOで全エンティティーをコンファームができたことを記念して、全340エンティティーのQSLカードを掲載した「QSLカードで見る全DXCCエンティティー」をこのほどWebサイト上で公開した。「制作期間1か月…、もしかしたら開局1979年来の36年、制作総費用は今まで無線に使ったお金全部って感じです」という、必見の価値がある資料性の高い力作だ。
JH8RZJ・松田氏は自身のブログ「無線のムに濁点」の中で、「全340エンティティーのQSLカードを掲載したホームページを作成しました。コンテンツは各大陸ごとにQSLカードのサムネイルを表示し、クリックすると拡大表示するようになっています。ぜひぜひご覧ください!」として、「QSLカードで見る全DXCCエンティティー」のギャラリー完成を報告している。
アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、オセアニア、南アメリカと南極の6つにエリアを分け、エンティティーごとそれぞれに思い出のQSLカードを紹介している仕様は、見ているだけでも楽しい。
松田氏は「どのようなカードをチョイスするかですが、極力、標準的なプリフィクスに準じた局のもので、エンティティーの名称がカードにわかりやすく表示されているものを選びました。また、現地の風俗などが写真から読み取れるカードも優先して選ぶようにしました」と語っている。
「そのほか、こだわった部分としては、自分にとって初めての“DX QSO”であった、フィンランドの“OH5KW”のカード、また、南極は昭和基地“8J1RL”、JAは自局“JH8RZJ”を掲載したことです。SV2ASP/A、P5/4L4FN、K5D、K1Nなど、虎の子の1枚というエンティティーもあります」と、DXCC全エンティティーのQSLカードをコンファームし、「Top of the Honor Roll」になるまでの歴史をギャラリーは伝えている。
虎の子の1枚というエンティティーのQSLカードの数々。K1N(ナバサ島)、SV2ASP/A(マウントアトス)、K5D(デセチョ島)、P5/4L4FN(北朝鮮)
今後の豊富として「各エンティティーの簡単な解説などを追加していきたいなと思っています」「ホームページの作成を思い立ってから完成まで約1か月、1日10枚を目標にカードのスキャンと余白のカットやダスト(皺など)をとる画像処理を行い、なんとか完成させることができました」と言う。
以前、hamlife.jp(2月6日記事)で紹介したJH8RZJ・松田氏が作成したエクセル(Excel)形式の「DXCC CFM/WKDチェックリスト」も多くの読者から反響を呼んだ。バンド別・モード別でCFM(Confirm/QSLカード受領済み)/WKD(Worked/交信済み)が管理でき、さらに集計によるエンティティー要求度のランク表示も付いた、使いやすいリストで、ファイルの無料提供(ダウンロード)されている。
↓以前、hamlife.jpで紹介した記事
・<JH8RZJ 松田氏が作成>バンド別&モード別で管理できる、「DXCC CFM/WKDチェックリスト」をExcelシートで無料提供
カリブ海の孤島、ナヴァッサ島(ナバサ島)から22年ぶりのオンエアーとなる「K1N」DXペディションにより、JH8RZJ 松田氏は全340エンティティーとのQSOに成功! QSLカードのコンファームにより「Top of the Honor Roll」の称号を得た。
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【動画】22年ぶりとなる「K1N(ナバサ島、ナヴァッサ島)」DXペディションを記録した貴重なビデオが公開
・<現地の様子を伝える画像多数>22年ぶり「K1N(ナヴァッサ島)」DXペディションを記録した詳細リポートを公開
・<ナバサ島DXペディ「K1N」祭り後半戦>朗報! 各バンドにおけるJA局向けサービスタイムを設定
●関連リンク:
・QSLカードで見る全DXCCエンティティー(JH8RZJ’s QSL Gallery)
・QSLカードで見る全DXCCエンティティー(無線のムに濁点)
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