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グリムトン長波海岸局(SAQ)の超長波17.2kHz記念運用、世界中から多くの受信報告が届く

世界で唯一稼働する旧式のアレキサンダーソン高周波発電機を備えた、スウェーデンの世界遺産「グリムトン長波海岸局」(通称:ヴァールベリの無線局、コールサイン:SAQ)が、2021年7月4日の「アレキサンダーソン日 (Alexanderson Day) 」に超長波17.2kHzでメッセージ送信を行ったところ、「信じられないほどの数」の受信報告が届いた。アレキサンダーグリメトン友好協会が明らかにした。

 

 

メッセージを送信するSAQのオペレーター(写真:ARRL NEWS)

 

 

 アレキサンダーグリメトン友好協会はSAQが7月4日に行ったアレキサンダーソン日の送信イベントで世界各国から524件の受信報告が届いたことを発表した。

 

「世界中の皆さんから、リスナーレポートやYouTubeチャンネルで受け取った素晴らしいフィードバックに私たちは圧倒されている」と同協会は述べ、「アレキサンダーソン日の天気は晴れ、気温は約25度。地平線上に雷雨が近づいている。素晴らしいことにパンデミック以降初めて、送信室内に限定的だが聴衆を迎えることができた。アレキサンダーグリメトン友好協会は、旧式のアレキサンダーソン高周波発電機SAQから世界への2つ送信を実行することに成功した」と報告している。

 

 最初の送信は08:30UTCに、アレキサンダーソン高周波発電機の起動とチューニングで開始された。メッセージは30分後に送信され、送信イベントはYouTubeで生配信された。

 

 またこの日、敷地内からアマチュア局「SK6SAQ」が6名のスウェーデン人オペレーターによって運用された。「HFのコンディションは最適ではなかったが、21か国(主にヨーロッパと少数の米国)の169局と交信できた」という。

 

 米国コネチカット州のJay Rusgrove氏(W1VD)は、同局に受信報告を提出したリスナーの1人だ。「最初の送信は、QRN(雑音)が高いために受信に失敗した」と彼は語った。「2回目の送信は幾分QRNが低かった。受信はこの数年の夏の送信ほどよくないが、それは予想外に良いことが判明した」と延べ、SAQの2回目の送信試験信号とメッセージ送信のオーディオファイルを投稿した。(ARRLニュース8月19日 ※許可を受けて抄訳/(C)ARRL)

 

 

こちらの記事も参考に(2021年6月30日掲載)↓
<「アレキサンダーソン日」記念運用>世界遺産のグリムトン長波海岸局(SAQ)、超長波17.2kHzで日本時間7月4日(日)18時30分~と21時~の2回メッセージ送信

 

 

●関連リンク:
・SAQ Reports“an Incredible Number”of Listeners for July 4 Transmissions(ARRL NEWS)
・SAQに届いた受信報告の一覧 PDF
・動画 SAQ Grimeton Transmission on July 4th 11:00 CET (09.00 UTC)(YouTube Alexander SAQ Grimeton Association Channel)

 

 

 

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