先週のアクセスランキング1位は、昭和30(1955)年以後、約64年にわたり運用されてきた航空自衛隊航空システム通信隊による「モールス信号」の運用が、2019年3月31日をもって終了したというニュース。3月29日、同通信隊は東京都新宿区の中央通信隊市ヶ谷通信所において「指揮管理短波無線通信網(モールス符号を用いた短波無線により基地間を結ぶ通信)」の運用終了に伴う記念式典を実施。当日は同通信所から全通信所に対して「長年にわたる運用に深謝する」と最後の電文を送信し、電鍵の返納式などが行われた。自衛官によるモールス通信の様子を伝える画像を見た読者から、さまざまなコメントが寄せられ関心の高さがうかがえた。
続く2位は、先々週のランキングで1位だった、6月に発売が予定されているC4FMデジタルモードに対応144/430MHz帯ハンディ機、八重洲無線株式会社の「FT3D」に関する情報。そして3位には、「FT3D」の実機が初お披露目され注目を集めた、“世界最大のアマチュア無線イベント”と言われる、米国の「ハムベンション2019(Hamvention 2019)」の様子を伝える速報記事だった。5月17日(金)~19日(日)の3日間行われたハムベンションには、全米はもとより世界中からハムが一堂に会し、毎回2万人以上の入場者で賑わう。会場はとにかく広く1日では回れないほどだ。今回、FT3Dのほかに、6位にランクインした、米国エレクラフト社が公表したダイレクトサンプリングSDR採用の新モデル、HF/50MHz機「K4」の実機も初登場して好評を博した。
4位は、「<FT-817/818/KX3などQRPトランシーバーに最適>GHDキー、出力70WのHFリニアアンプ『PAユニット』を20台限定で頒布」。モールス通信用の電鍵(キー)を製造販売している株式会社GHDキーは、今年開催される「ハムフェア2019」会場で現品限りの特価品として販売するため製作中の5Wトランシーバー用、出力70WのHFリニアアンプ「PA(パワーアンプ)ユニット」を、ハムフェアに先駆けて20台限定で頒布すると告知した。このPAユニットは、MOSFET(IRF530N)を利用したもので、内部は送受信切り替え回路とプッシュプルパワーアンプ回路で構成。数ワットの電力を増幅することができる。同社では「八重洲無線のFT-817/818や、米国エレクラフト社のKX3などQRPトランシーバー用のリニアアンプで、適当な国産モデルがなく需要があると思い製作した」と説明している。
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1)<中央通信隊市ヶ谷通信所で「電鍵の返納式」>航空自衛隊航空システム通信隊、モールス信号による運用を2019年3月31日をもって終了
2)【追記:公式サイト(米国)に商品情報掲載!!】<カラー液晶、0.5~999.9MHzの広帯域受信機能>八重洲無線、C4FM対応の144/430MHz帯ハンディ機「FT3D」を発表へ
3【米国ハムベンション2019】<速報>主要メーカーのブースと会場の雰囲気
4)<FT-817/818/KX3などQRPトランシーバーに最適>GHDキー、出力70WのHFリニアアンプ「PAユニット」を20台限定で頒布
5)<“免許証の番号”に特徴あり>読者提供!! これが「令和元年」の無線従事者免許証だ
6)<ハムベンション2019で公開へ>米国エレクラフト社、ダイレクトサンプリングSDR採用のHF/50MHz機「K4」を発表
7)<重要無線通信妨害対策実施本部を設置>関東総合通信局、トランプ米国大統領来日に伴い5月23日(木)から29日(水)まで24時間の電波監視体制強化
8)<300枚以上、写真リポート第1弾!>広くて1日でくまなく見てまわるのは無理、5月16日(金)から3日間にわたり米国「ハムベンション2019」開催
9)<女性ドライバーを電波法違反容疑で摘発>関東総合通信局、神奈川県足柄上郡山北町・国道246号線において免許を受けず不法にアマチュア無線機を設置
10)<バンド拡大の可能性を調査研究>佐藤秀幸氏(JJ1RUF)、「日本のローバンドの拡張を考える 平成29年電波利用調査結果の考察」を開設
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